武富士は、貸付債権の一部をSBIホールディングス株式会社の子会社であるSBIキャピタルソリューション株式会社に債権譲渡しています。
ホームページ上のリリース(http://www.sbigroup.co.jp/news/2010/1001_3521.html )には、債権譲渡を受けた債権は、利息制限法引き直し後の残高総額を譲受しており、過払金返還債務が発生しているものは一切含まれていないという。
本当かな?と私は思います。引き直し計算をしたというが、どのような計算方法でしたのでしょうか?
最近の計算は過払い利息を付して計算するか、付さずに計算するかで、請求する側と貸金業者側で必ず争いになります。ただ、利息を付さない計算方法が裁判上認められることは、まずありません。
過払い利息を付すか、付さないかで、過払い金の金額・発生する時期は、おのずから異なります。過払い利息を付す計算をすれば、当然、過払い金の発生する時期は早まります。
SBIは果たして、過払い利息を付した計算をしたのでしょうか?
万一、付していないとすれば、過払い金の発生しているものが、債権譲渡された可能性もあります。この点は、今後問題化する可能性を秘めています。
SBIは債権譲渡の通知を送るといっていますが、一度自分の取り引き内容を十分確認した上で、支払うべきだと思います。
SBIから債権譲渡の通知を受けられた方は、この機会に一度引き直し計算を考えてみて下さい。